子供の「かかと」の痛み??

最近何例かご相談がありました子供の「かかとの痛み」

原因はさまざま。スポーツのよる影響や靴の締め付け、成長期、扁平足、肥満などがあります。

多い疾患としてまずは、

1.足底腱膜炎

足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根をつなぐ筋膜が、扇状のように広がっています。これが足底腱膜です。ここがアーチ状になった足の「土踏まず」を支える重要な役割を果たします。いわゆる偏平足も足がオーバープロネーションといった過回内という捻じれが起こり、この足底腱膜炎の原因ともなります。

2.アキレス腱炎

ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶ腱であるアキレス腱に炎症を起こした状態です。アキレス腱(付着部)炎ともいいます。ジャンプ動作など、繰り返し負荷がかかることで発症します。似た病気で「アキレス腱周囲炎」というものがあり、腱自体でなく腱の近くの組織(パラテノンというゼリー状の組織や皮下脂肪)に生じる炎症症状になります。

3.シーバー病

踵骨骨端症とういわれ、かかとの後方にある踵骨骨端核(かかとの骨の骨端軟骨より先の部分)の炎症です。この疾患は7~15歳に多くみられ、典型的にどちらか片側のかかとの痛みとして現れ、長時間立ったり走ったりすると痛みが増してきます。

このように踵の病気や疾患だけでもいくつもあり、原因を特定し適切な処置と今後の予防策をしていく必要性があります。

炎症が強ければ、消炎処置をしながら、なぜ痛くなったのかを、その子の姿勢、動作、しぐさ、日常生活、スポーツ動作から読み取っていきます。

勝手に治ると思わないで、ぜひ、ご相談ください。