現代人に多い浮指・かくれ浮指

足指が地面に着いていない、もしくは足圧がかかっていない足の指のことを浮指と言います。見た目でいえば、地面から完全に浮いている人もいれば、足指自体は地面に接地しているけれども足指の裏に圧がかかっておらず、足指としての機能が発揮できていない方の方が多い傾向があります。

指先がそりかえるのが特徴で、足趾に荷重がかからないため、巻き爪にもなりやすいです。女性の7割くらいに浮き指があると言われ、浮指がよく見かけられるのは、親指と小指になります。

また幼少期の3~6歳くらいの発達時期に足趾を使えていないことや、靴や靴下の締めすぎなどによる弊害により起こることが多いとされています。

図の×印のところがしっかりと地面に設置しているかが大切です。

検査方法としては、ペーパーテストという方法があり、立った状態で、薄い紙がスッと足趾の下に入るようであれば、浮指であると診断できます。

一般的に足指には500g程度の圧力が必要だとされています。そのため、床に接地しているだけではダメで、かくれ浮指が多いのが実際です。

浮指になると、重心が後方化、後ろにいってしまうことになります。そのままだと後ろに倒れてしまうため、腰や首を曲げて姿勢のバランスをとるようになります。これが、浮指が腰痛頸部痛を引き起こす原因となります。ほかには、ひざ痛や股関節痛、歩行障害、呼吸障害、自律神経系の問題まで生じる可能性が、足指だけで起こる可能性があります。