筋肉の栄養源であるタンパク質はどのくらい必要?
タンパク質は筋肉の筋繊維の修復材料として使用されます。
筋肉の成長やリカバリーにプロテインを使用されている方も増加してきました。
近年では、多くのタンパク質含有量のプロテインが増加してきており、容易にタンパク質やその他の栄養素も補充できるようになってきました。
その背景には、バーミンガム大学などで以下の研究内容が発表されたことがあると考えられます。
「プロテインを20グラム摂取した時よりも40グラム摂取した時の方が筋タンパクの合成反応が大きかった」
では、たくさん摂取すればいいのかというとそうでもありません。
タンパク質を過剰摂取するのもリスクが存在します。
タンパク質は、体内でエネルギーとして代謝される際にアンモニアを生じます。
アンモニアは体にとって有害な物質です。そのため肝臓によって、体にとって無害な尿素とオルニチンという物質に変換(=オルニチン回路)されます。
しかし、タンパク質を過剰に摂取すると、尿素回路(=オルニチン回路)が処理できるアンモニアのキャパシティを超えてしまいます。
ここで処理できなかったアンモニアは、腎臓によって処理がなされます。また、汗や尿を通じても体外へ放出されます。
その結果、タンパク質の過剰摂取は、肝臓や腎臓の負担増加、汗や尿の匂いが臭くなる、などのデメリットを生む場合があります。
そのため、適切なタンパク質量を摂取することが大切になります。
それでは、適切量とはどのくらいでしょうか?
目安は、
「タンパク質の目安摂取量(g/日)=体重(kg)×2(g)」
しかし、これはトレーニングにより筋肉を使った日。
トレーニングしない日は、過剰になる可能性があるため、
「タンパク質の目安摂取量(g/日)=体重(kg)×1(g)」
で十分です。
ダイエット希望の方は、週に1-3回はトレーニングを入れ、適切なタンパク質を摂取しましょう。
トレーニングしない日は、食事からでも十分摂取できます。
ダイエット希望する方、食事管理や健康状態を相談したい方、遠慮なくご相談ください。